【レシピ12】 パート・ド・ヴェールに入門!

パート・ド・ヴェールに入門!    <レシピno.012>
難易度:★★★★☆   作成目安時間:120分~240分

~「パート・ド・ヴェール」とは?~
フランス語で『ガラスの練り粉』という意味で、メソポタミア時代に発明されたガラス工芸技法に付けられた名称です。
耐火性のある型にガラス片を詰めて溶かし、ガラス作品を制作するもので、溶かす工程以外は常温で作業できる安全なガラス技法です。しかし、吹きガラスの技法が発明されると、量産できないパート・ド・ヴェールの技法は途絶えてしまい、幻の技法と言われていました。19世紀にヨーロッパで技法が復興され、アールヌーヴォーの作家達が多くの優れた作品を残しています。しかし、秘密の技法として再び途絶えてしまいました。
1970年代に三度復興された技法が改良され、現在まで伝えられています。

≪セット内容≫

・商品番号15-6220 パート・ド・ヴェール入門セット
・・・・・・・・定価 950円+税

(セット内容)
油粘土100g、ガラスカレット透明141g、耐火石膏250g、
紙コップ2個(1個は水140mLの目盛線入)、説明書

≪用意するもの≫

・ガラス工芸電気炉 *900℃~950℃まで温度が上げられるもの
・粘土彫塑べら *粘土をかき出せれば何でもOK
・筆 *細かい部分に石膏を塗る為
・木槌 or 金槌
・防護マスク
・軍手
・針金 *型を補強する際に使用
・金工やすり

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【作り方レシピ】 パート・ド・ヴェールに入門!

(1)油粘土で原型を作ります。

油粘土の半分量で、好きな原型を作ります。
残りの粘土を湯口として、形を作った粘土の底につけます。
※湯口は、溶けたガラスが型の中に流れ込みやすいようになだらかな台形に作ります。

≪油粘土で形を作る際の注意点≫
粘土で形を作ったら、その後の工程に石膏で固めて粘土だけをへら等で取り出して雌形を作ります。
そのため、花びらのように薄い部分や、へら等が届かないような部分があると、粘土が取りきれず、きれいに仕上がりません。
上下逆さにして、へら等で取れるか考えながら型を制作して下さい。

(2)石膏を流し、型を取る。

線の引いてある紙コップに、線まで水を入れ、石膏をふるいながら入れて撹拌します。
もう一つの紙コップの底に、形づくった粘土を押し付けるように置き、溶いた石膏を流し込みます。
*上の画像右は、緑のボールに移し変えて撹拌しておりますが、紙コップ内でも可能です。

※細かい部分には先に筆等で石膏を塗りつけておくときれいに流れ込みます。

石膏を流し込んだ後に棒等で紙コップの側面をとんとん叩き、空気を抜くと、型取りがきれいにできます。空気泡が粘土型の表面に残ると、その部分にガラスが入り、凸凹になるので空気抜きは充分にして下さい。

(3)原型の粘土を型からかき取る。

石膏が完全に固まったら、へら等で粘土をほじくり出します。
その際、へら等で石膏を傷つけないように注意して下さい。細かい部分の粘土が取れない場合、へら等の先に粘土をくっつけ、取れない部分に押し付けるようにするときれいに取れます。

それでも取りきれない場合、その部分に筆でリグロインやベンジンを塗り、粘土を溶かします。
※粘土が型に残ると、その部分のガラス表面は白くなります。

粘土を取り出したら、針金で石膏型の外側を1~2箇所ぐるっと巻くと、型の補強になります。


(4)ガラスカレットを型に詰める。

粘土を取り除いたら、ガラスを充填します。ガラスは溶けるとガラスの粒同士の隙間が無くなって詰まるため、その分の体積が減ります
セットには粘土の型の分量(粘土の半量)よりもほんの少し多めの分量のガラスが入っています。型には詰めきれませんが、湯口を通って型に流れ込むように、できるだけたくさん湯口の中に山になるようにのせます。
ただし、湯口の縁からあふれたガラスは、型に流れ込まず、湯口周辺にバリとして残り、型に流れ込むガラス量が足りない、といった失敗の原因になりますの注意して下さい。

湯口が、ガラスを盛りにくい形に出来上がってしまった場合は、縁の部分の石膏を削って、口を広げてみて下さい。

(5)電気炉で焼成し、除冷する。

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室温から炉に入れ、900℃~1000℃になるまで温度を上げます。
900℃~1000℃になったら10分間温度をキープし、電源を切り、自然徐冷で室温まで温度を冷まします。( 炉によって時間は違いますが、6時間強です)
100℃ほどに下がったら、炉から取り出しての徐冷も可能です。

(6)冷却後、脱型する。

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徐冷後、炉から取り出し、ガラスを割らないように注意して、石膏外縁の部分を木槌や金槌で叩き、ガラスを取り出します。
亀裂が入ったら手で割るようにすると、パカッと割れて取り出せるようになります。

※必ず防護マスクと軍手を着用して作業して下さい。


(7)研磨して、完成。

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湯口の部分のバリを金工やすりや金剛砥石で削り、目の細かいやすりでさらに削り、ならします。やすりの面部分で軽くバリ部分を潰すような感じで叩き落とし、その後に削るとガラス片があまり飛び散らずに作業できます。


なめらかに完成!→ 
※必ず防護マスクと軍手を着用して作業して下さい。

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~商品のご紹介~

・商品番号15-6220 パート・ド・ヴェール入門セット
・・・・・・・・定価 950円+税

(セット内容)
油粘土100g、ガラスカレット透明141g、耐火石膏250g、
紙コップ2個(1個は水140mLの目盛線入)、説明書

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