木目込で「球体(鞠)をデザイン」しながら伝統工芸を学ぼう!
~作品紹介~
雛人形などに見られる木目込みの技法を本格的に体験できます。
写真のような鞠(球体)のデザインをしながら、自分だけのオリジナルの鞠が作れます。難しい技法のように感じますが、コツを掴むととても楽しく仕上がりも美しい技法です。文化祭や展覧会、卒業に向けて記念に制作してみてはいかがでしょうか?
難易度:★★★★★ 8時間以上
≪材料・道具≫

49-0002 桐塑ボディ 筋彫りなし・・・・・・・・・定価1,100円+税
49-0003 寒梅粉・・・・・・・・・・定価1,100円+税
49-0005 桐粉 面粉(細か目)・・・・・・・・・・定価720円+税
06-2016 竹べら・・・・・・・・・定価110円+税
06-2011 デザインナイフ(粘土へら)・・・・・・・・・・定価630円+税
08-0053 溝引き鋸・・・・・・・・・・・定価1,950円+税
01-1359 膠練り胡粉 6号・・・・・・・・・定価500円+税
05-3300 反りばさみ・・・・・・・・・・・・定価1,100円+税
木目込む布(ちりめん/ネクタイの表地などシルク地/綿地)
サンドペーパー、まち針・アートナイフ(デザインナイフ)、木工用ボンド、トレーシングペーパー、濡れ布巾、パレット

【作り方】
■時間の目安■
下書き1~2時間
胡粉下塗り0.5時間
下書き1時間
溝引き 3~4時間
修正・研磨 1~2時間
木目込作業 2時間~3時間
1.下書きをします。
正面→裏面→上面のスケッチするワークシートを用意すると、完成イメージがとてもしやすくなります。
また、ちりめんの色を組み合わせながら、配色を決めて色鉛筆で塗ります。

2.ボディを磨きます。
サンドペーパーは、100番→180番くらいの目の細かさです。あまり荒いものを使用すると、削りたくない部分も削ってしまいますので、気をつけましょう。もし欠けてしまった場合は修正用の、桐粉を作ります。
【寒梅粉の練り方(糊づくり)から修正用桐粉の使い方まで】
a.下敷きなど樹脂板を用意します。

b.水を徐々に足しながら、竹べらの平たいほうで練ります。

!洗浄びんやスポイトを使うと、水の加減が楽にできます!
c.ひとまとめにした状態ですが、まだ不透明で粒が残っています。

d.よ~く練ると、透明度が増します。粘りがでてきます。
写真の状態は、耳たぶより少し固いくらいです。これは、修正用に使用するくらいの固さです。糊に使用する場合は、もっとゆるく、「洗濯のり」くらいのゆるさにします。
e.修正パテは、寒梅粉(糊の状態)に桐粉を混ぜます。
目安は 糊:桐粉=50:100

注:温度や湿度で量は変化します。加減をしながら混ぜてください。
f.ひとまとめにして、粘りが無くなり手に付かないくらいに良く練る。

g.手で団子状にまるめて、楕円形にする


完成。
!糊(寒梅粉に水をたしたもの)の状態では保存ができません。使用分を都度つくってください。!
!修正パテを保存する際は、ラップで包む→濡れ布巾で包む→密閉容器に入れるで冷蔵庫などで保存してください!
パテはへらなどを使って欠けた部分を埋めます。
およそ1日おいて乾かしたら、再度サンドペーパーをかけて表面をならします。
3.鞠の全体に胡粉を塗ります。
胡粉は、日本画で使われる「白」の顔料で、牡蠣殻などを砕いて粉末状にしたものです。通常の胡粉は使用する際にニカワなどと混ぜて使用しますが、この胡粉は、すでに練ってチューブに入ったタイプです。水彩絵具のように、少量の水で溶くことも可能で、とても扱いやすいのが、特長です。


鞠の「北極」「南極」「赤道を決めます」。
a.紙テープや紙を細長く切ったものを用意します。「北極」を任意の場所に決めます。
b.テープを1周させて長さを計ります。ちょうど2等分された場所が「南極」です。
c.1周させたテープで線を引いて「赤道」の印をつけます。赤道はちょうど球を2等分するので、スケッチの裏面→表面の目印にできます。


4.スケッチを基に、鉛筆で鞠に下書きします。

5.下書きに沿って、溝引き鋸で溝を引きます。
溝の幅は、溝引き鋸の幅○mmくらい。深さは3~6mmが理想です。

細かい部分は、最初にアートナイフなどを使用して、線の輪郭に切り込みを入れて
溝引き鋸を使用すると、キレイに仕上がります。


6.型紙を作ります。
薄めのトレーシングペーパーを型紙を作りたい箇所にまち針で止めて軽く木目込みます。

鉛筆で木目込あとをなぞって、ハサミで切ります。型紙の完成!!
布を断裁する際は、型紙をまち針でちりめん布に固定。その周り5mm程度を残して断裁します。
※ちりめんには、ウラとオモテがあります。オモテはウラより光沢があります。
7.木目込ます。
今回は、木工用ボンドを使用しながら木目込ました。
※寒梅粉を使っても木目込できます。
a.まち針を使って布をボディに固定します。

b.モデリングナイフ(両ヘラ)の湾曲しているコテを使用して軽く木目込み、筋をつけます。

c.ちりめん布を一回引っ張り出し、筋の外側2mmを反りばさみでカットします。

d.モデリングナイフ(両ヘラ)の直線の刃が付いているほうの片面で、木工用ボンドを少量掬います。

e.溝の片側に木工用ボンドを薄くつけます。

f.刃に付いたボンドはすぐに、濡布巾でふき取ります。

g湾曲している刃で、木目込んでいきます。

少ない幅で徐々に木目込んでいくのがコツです。馴れてくると型紙なしでも、木目込んで行くことが可能です。
8.完成!!!

桜の花の中心につけた筋もきれいに出ました。春らしい逸品です♪♪♪